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ないしょばなし

funnygirl.exblog.jp

水谷八重子 タワゴト

コメント有り難う

lenileさま

いろいろなことをご存じな、また私と同じような興味津津でいらした、、、であろう貴方さまのコメントは、私の昔々の記憶を、ズイズイと刺激なさってしまいました。
コメント欄にお返事を書きましたところ、入りきらず、消してしまうのは、何だか自分の記憶を消すようで、ここに書くことに致しました。お許し下さいませね。

昔話にお付き合いいただいて恐れいります。
ついでのことにもう一つ、
ナンシー・ウィルソン・ショーの東京での初日はニューラテンコーターでした。
昼間は厚生年金会館でコンサート、夜はナイトクラブのショーと云うスケジュールでした。

そのラテンコーターのステージに、なんと、松葉杖で出て来たではありませんか。
危なっかしく松葉杖からスツールに掛けて、そのまま一時間半唄いきりました。

共同東京の(この頃はこの字でした、たしか)永島達司さんに聞いたところ、馬に乗りたがったので、乗馬クラブに連れて行ったら、落馬したとのこと。

何故かBorn free~~~の所へ来ると、涙が飛び出してしまうんです。
まだこの頃は、Hurt so bad や You can have himは唄っていませんでした。
Guess who I saw today のドラマティックな所に痺れていました。

小さな小さなクラブでも彼女は出演しましたが、
全体が小さすぎて、フルオーケストラの音を拾えずに、マイクがバーーーン。

唄うのを止めた彼女、後ろを向いて、トランペットはここだけ、、とか、サックスは、、、と全てのセクションに指図して、バックの音を薄くさせて、「初めからやり直します」って!カッコ良過ぎ。
バンドリーダーの原 信夫さんも云われるままに、、、。

その、原 信夫さんの車に乗せて貰って、朝霞の基地のクラブまで追いかけました。

天井には蛍光灯。小さな潰れそうなスポット一台。マイクはボクシングの司会者用って感じ。

黒人の年取った付き人のおじちゃんが、泣きそうな顔をして、必死で蛍光灯を消させたら、譜面が見えないよってバンドに云われ、最小限の蛍光灯を残し、彼女を追える状態にスポットを直しました。

始まったショーの音響の悪さにびっくり。
彼女はそんなこと気にも留めていないように唄い掛ける。

でも、立錐の余地もないほどに一杯に入った黒人白人のお客さんの乗りの凄さ。
それを受けて、また彼女の乗りのもの凄さ。
マーシーマーシーなんて、胸が詰まって気絶しそうになりました。
今までで最高のショーでした。

苦労していた付き人のオジイチャン、長年ナット・キング・コールの付き人だった人なんですって。病床のキング・コールが、お前はもうナンシーの所へ行けって、、、。


長い年月、芝居芝居芝居に明け暮れ、音楽から離れていましたが、
久々にブルーノートに彼女来ると知って、聞きに行きました。
上手い、素晴らしい歌手でした。艶のある張りのあるあの声に変わりはありませんでした。
でも、私とは縁が切れた感じがしました。

サラ・ヴォーン、アニタ・オデイ、ジューン・クリスティ、クリス・コナー、無論、エラ。
いろいろ聞いて育ちましたが、ナンシー・ウィルソンは特別のような気がします。
by funny-girly | 2010-10-10 14:33 | 音楽 | Comments(1)
Commented by lenile at 2010-10-11 00:54 x
ありがとうございます
先程帰宅してから何度も読ませていただきました
何度読ませていただいても、微笑ましくも思えるエピソードには
ふふっ!と心和ませていただき、不意に涙が出そうな箇所もあり
松葉杖で歌った...という逸話では、まさに彼女のプロ根性!・・・
どんな状況であっても“私は歌手なのよ!”
“声が出る状態であれば唄うわ!” “それでいいじゃない!”
“聴きに来ていただいているお客さまがしらっしゃるのよ!”
.....という声が聞こえてきそうです
音響が悪かろうがメンテナンスが悪かろうが、唄いきる!

まさに自分が歌手であるという自覚の神髄!
そして
まさに“男前な女”“イイ女”!!! 
バックバンドを指図して納得いく状態で最初から~に至ってもしかり!

ナット・キンク・゙コールの付き人が彼女の付き人! 驚きました

若い頃の彼女の唄う姿♪ YOU TUBEで見つけましたが
敢えてまだ観ていません

もう少し“楽しみ”に取っておきたいのです
宜しいですか? ♪♫♬ ♭♯