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ないしょばなし

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水谷八重子 タワゴト

母の影響

とうとう、梅雨入りしましたね。

鬱陶しいけれど、日本の夏の前哨戦。

、、、にしては激しい雷さまの幕開けでしたね。

頼みます。ね? 日本らしく、淑やかに、

シトシトと「ああ、梅雨なんだな」って思わせて下さいネ。

決して,ココは南洋、思い知ったか、このスコールを! なんての止めて下さいネ。

母は、こんなに南国風に代わった梅雨を知らずに逝きました。

母は、観客の前では、沈着冷静でしたけれど、

怖い天気がダイッキライでした。

台風が来てて、ドシャーっと降って、ゴロゴロドッシャーン!!

「みんな危ないからね、今日はお稽古中止にしましょう」

恐がりって事では,私以上だったかも知れません。

又は母、メンドクサガリヤで、パンタロンのまま、明治の芸者の稽古してました。

だから、私も、Gパンで芸者の稽古したんです。

怒りましたね,彼女!怒られましたね、私!

母、いわく「私はこの芝居の着物を着慣れているからいいの!」

「あなたは、着慣れていないじゃないの。ちゃんと着て稽古なさい!」


お稽古着は自前の着物です。

母の相手役の一番多かった吉右衛門さん、映画の女優さんとの稽古で着物着たら、

熱の入りすぎた,真面目な彼女、必死のチカラで「行かないで!」と。

止める時、夢中で吉右衛門さんにすがって、すがって、浴衣ビリビリ。

この分では20枚ほど浴衣が駄目になると翌日、水谷八重子風にGパンにしちゃった。

その女優さん、意地悪されたってお思いになってしまって、、、。

母は、とんだところで罪作り。

ずーっと後になって聞いてみたんです。母と同じ考えだったのよね?

「うん。着慣れてるもン着物。それに稽古する度、破いてるんじゃ大変だもの」

母の恋人役の一番多かった吉右衛門さん。母とは39才もお年が離れていたんです。
by funny-girly | 2017-06-08 02:30 | 芝居 | Comments(6)
Commented by yonkosan at 2017-06-08 08:49 x
お母様の八重子様はすごく、理にかなった考えができるとても頭の柔軟な方だったのですね!これは2代目に受け継がれているような気がします。
自分をわからず、表面的な事だけ人と比べてばかりいる人には、理解できなかったでしょうね。うん、頭いい!ところで、紫陽花の背景、綺麗ですね!
Commented by funny-girly at 2017-06-08 13:25
yonkosanさま
意外に合理的な人でした。自分に出来ない事は初めから手を出さない。そんなところが誤解されて、冷たい人だって云われたり。この背景は出来合いの中から選ぶのです。
Commented by 弥生 at 2017-06-13 07:57 x
お母様の舞台は数多く拝見させて頂きましたが、プライベートのお姿は全く知らず、八重子さんから伺うお母様のご様子は驚くばかりです。
Gパンでお稽古なさりあの舞台姿とは。。
舞台に出られた瞬間にその人物になられていらしたのですね。役ではなくその人物に。
Commented by funny-girly at 2017-06-14 02:39
弥生さま
自分以外の人間になる。
自然とその人間でモノを見たり、人の言葉を聞いたり、、、。
自分以外の人間の感性で生きる、、、これが役者の楽しみなのでしょうね。
時には、これって自分ではない!って感じることも。
Commented by kikuoyoshida at 2017-06-14 12:47
お母様もお嬢様も本当に魅力的です。こういう人間的な魅力って、失くしてはならない日本の宝なんですよね。
Commented by funny-girly at 2017-06-14 15:54
kikuoyoshidaさま
まあ!有り難うございます。
私たち親子は、嘘のつけない人間でした。
それが、長所でもあり、欠点でもありました。