2006年 09月 18日
台風とご一緒に、、、
飛行機での移動の行程が電車になったのだから、
電車の乗り換えで、大変!なら分かるけど、
岡山から、穴道までの切符を取り上げられて、
岡山から、雲南市の雲南市加茂文化ホールまで、
バスになった。長かった。でも、台風の気配もなく、
会館に着いた。
アラビアンナイトに出てくるお城のような、
もの凄いたたずまい。ドーム状の大きな丸い屋根。
鋭角に突き出た色々な、飾りには、
大きな鳥が羽を広げて止まっている。
実に複雑な、建物だ。
覚悟を決めて、中に入る、打ちっ放しのコンクリートが、
ヒンヤリとしつつも、暖かい。
階段を少し下りると、舞台がある。
その袖に、段差もなくて、楽屋にと行かれる。
すぐ左右に別れて、いくつもの楽屋がある。
絨毯の楽屋、畳の楽屋、その間に、いくつものシャワールームがならぶ。
踊りのフィナーレ、25分の休憩の間にかつらを取って、
襟、手、顔のおしろいを落とす。
と、同時に普段の顔に見えるように、化粧を変えていく。
クレンジングでグチュグチュやるのが、私の習性だが、
みんなは、シャワーに飛び込んで一気に落とす人が多い。
ひと月、同じ場所なら、おしぼりを使って拭くけれど、
そのフェイスタオルを洗って干さなければならない。
毎日、場所が変わる巡業では、そんなことをしていられない。
誰かが、考えた。使い捨てのおしぼりを作るのだ。
ウエットティッシュなんてない頃だし、
お弁当に着いてくる、紙のおしぼりなんかは、高く付く。
スポンジの感触をもつ、キッチンペーパータオルが最適だ。
それを、摘みやすく折って、濡らして絞っておく。
なんて、上手い手を考えたものだ。
もう、何十年もペーパータオルにお世話になっている。
劇団の一番下のクラスから流行って行ったおしぼりだ。
経済的なのだ。
「ねぇ、いったい誰が最初にやったのよ」聞いてみた。
看板に名を連ねる、伊藤みどりさんが、
「私が青年部の時、考えたんですよ」
偉い! これでお弟子さんがどれだけ助かっているか、、、。
ペーパータオルなら、どれでも良い、と、云うわけにはいかない。
スポンジ感触の、キッチンペーパータオルでないと、
濡らしておいて、拭き取るってことができない。
溶けてぼろぼろになってしまうのだ。
そのため、一回の化粧替えに5枚使うから、、、、と、
数えて、おびただしい数を、持って歩く。
箱から出して、丸いペーパーをつぶして、
段ボールに詰めて、トラックに乗せて貰う。
そこから小出しに使うのだ。
なぜ、そんなことをするかというと、
売ってない地方もあるからだ。
探している時間がない。それで、段ボールの大荷物となるわけだ。
ま、そんなこんなで、このアラビアンナイトの会館は
使いやすい会館だった。
来月、出雲に、公演ではなく、「講演」に伺うことになっているが、
出雲市の観光課の担当の方が、芝居をご覧下さって、
わざわざ楽屋にご挨拶にいらっしゃった。
さて、窓の外には風の音がするけれど、
今日は徳島に移動するだけの一日だ。
あー、気が楽、気が楽、、、、
by funny-girly
| 2006-09-18 07:24
| 雑文