水谷八重子 タワゴト

by funny-girly

たわいもないこと

怪談・牡丹灯籠の台詞はもうすでに、すっかり忘れちゃったのに、
入れ替わりに「お岩」さんになっちゃったサムちゃんのお顔は、まだ腫れが引いてくれない。
麻布十番のお医者様にかかって、丹念に治療をしていただいているのだが、まるで、コアラみたいなお顔になっちゃった。
痛くも、鬱陶しくもないらしく、食欲はメチャあるし、仔猫(ったって、もう一年一ヶ月経ってるけど)達とももつれて遊ぶのもやっているが、やっぱりトラには懲りたのか、当たらず触らずの距離を保っているところをみると「ヤバイ相手だ」と思っているらしい。

猫って生き物は、勝手気ままで、自分の生き方を決して曲げないものだと、トラを見て思っていたが、どうしてどうして、、、学習することパソコン以上。
トラは自分を猫と思いたくないみたいで、人間の中に自分一人入って、チヤホヤされるのが大好きだった。
私がベランダから外の野良猫に声を掛けただけで大ジェラシー。

そのトラが、サムと奥さんのチビの存在を薄々知って、諦めたのかどうか、許し、仲間として受け入れた。サムは卑屈なまでも、トラのご機嫌をとっていた。
ただ、サムの奥さん身持ちが良すぎて、サム以外の誰が行っても、シャーッ!
ご飯上げに行っても50センチ以上近づくとたちまちシャーッ!!!
何度かトラは噛み付くなら噛めと云わんばかりに、チビに服従を迫った、が、シャーッパン!!
究極のシャーは後に炸裂音を残す。確かにパンって云った。いや、ポンに近かったかも知れない。ともかく、トラはボスの面目丸つぶれ。それでもチビの存在を許してる。

無愛想な女房と打って変わって、サムは大変な八方美人。
初めて来た人の膝にすりよじ登って、スリスリゴロゴロ。
そんなサムをトラは批判的なイヤーな目で睨んでいたけれど、どういう風の吹き回しか、この頃、そう、巡業の長旅から帰ってきてから、トラが突然すり寄ってきてスリスリ。
ゴマをするってことを学習した。

ところがトラのゴマは、サムとはちょと違う。要求したいことがあってのスリスリなのだ。
「もう、、、ちょっとぉ、ご飯の時間だろうがサ」スリスリ。
「テレビ面白いんだろうけどォ、みんながハラすかしちゃってるんだからサ」スリスリ。
「可愛いだろうがぁ、こんなに甘えてるんだからぁ」スリスリ。

さーそろそろ恐い。
ニャー、、、から、フンギャーに変わった。
「キレたゾ、このぉ!」
取りあえず無防備な、膝なり、肘なりにガブリっと来る。
甘咬みには違いないが、しっかり歯の存在を示してくる。

最初、仔猫たちは、面倒見の良いサムにべったり甘えていた。
3匹が先を争ってサムと寝たがった。
私の巡業中、誰もいないわずかの間に、サムとトラの間に何かが起こったのだ。
トラの茶色い毛と、サムの黒い毛が、固まりになって抜けて散らばっていたという。
そして、サムの顔が「お岩」さま。
コアラ顔になったサムは結構、孤独になった。仔猫たちのアイドルが変わったのだ。
男の子2匹は、我先にと、頭のてっぺんをトラのあご辺りにすり付ける。
トラは相変わらず、猫はイヤって態度をしているが、まんざらでもないみたいにも見える。
サムは早く女房のところに行ってやればいいのに、羨ましそうに指を咥えて見ている。


こんな風に、猫社会にどっぷり浸っていると、自分が人間なのをついつい忘れてしまっている。
私も学習しにゃくては、、、、にゃーーーーー
by funny-girly | 2007-07-28 21:26 | 何でしょネ | Comments(1)
Commented by pretty-bacchus at 2007-07-29 02:00
お芝居を完走なさった後で、猫ちゃん達とリラックスして戯れてらっしゃるのですね〜〜〜!
文面から八重子さんの優しさが一杯あふれ出ていますね、、、、