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ないしょばなし

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水谷八重子 タワゴト

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初日の幕が上がると、千穐楽がやってくるのが当たり前。

分かってはいるものの、淋しさと、無事に、ぶっ倒れることもなく、
花道から落っこちることもなく、何とか最後まで努められたという想いで、
燃え尽きて、燃え尽きて、抜け殻のようになってしまいます。

悔しいけれど、年には勝てないと云うことなのでしょうか。。。
28年前に、この、お登勢を演じた時には、力が余りまくって、
いろいろ、イタズラを考えて、全国を旅して廻りましたっけ。

今は、ただただボーーーってしております。

最初、想いを寄せる龍馬、中村獅童さんの若さとエネルギーに、
目が眩む想いで、お登勢が龍馬に寄せる、想いが、母性に見えるかどうか、
イヤらしく感じられないかどうか、役を離れた心配ばかりでしたが、
ある時、獅童龍馬が、いたずらっ子のような、何とも可愛い笑顔を
見せてくれた時に、くだらない心配が、一気に消えて仕舞いました。

龍馬は、お登勢のヒーローであり、放っておけない存在になってしまったのでした。
目に見えない、堪らない愛おしさが湧き上がって来て、、、
それが、千穐楽でした。

嬉しい出逢いでした。
これからも、こう云う、何もいわない、役と役同志の、
もう一つの+アルファーの出逢いがあったら幸せと思っています。

色々な、感情を下さった中村獅童さんに感謝の心で一杯です。

有難う獅童さん。
有難う勤王の志士の皆さん。取り方の皆さん。旅人の皆さん。
寺田屋の従業員の皆さん。

慣れない新派を助けて下さった国立のスタッフの皆さん。

有り難うございました。

そして別れの辛いエル君。有難う!
又、いつの日か、国立の舞台を踏める日を夢見ております。
by funny-girly | 2016-03-31 01:34 | Comments(3)
ああ、今日は、もう、23日。

時の経つのって何て早い!

3月3日、雛祭りに初日を迎えた、新派国立劇場公演も、

ああ、あと、5回で終わって仕舞う。。。

毎日、毎日、、、初日のようにドキドキビクビク。

何て情けない!  

「しっかりしなされや!寺田屋のお登勢ともあろうものが!」

ああ、千穐楽に、もう、ほんの、数え日しか。。


終演後には4月大阪、新歌舞伎座のお稽古場に直行。

打って変わって「三婆」の稽古。

これ又、華やかすぎる三婆なのだ。


10代、20代、まあ30代も頭の切り替えが早かった筈なのに、

この、寺田屋からはなかなか抜け出せない私がいる。

1日で良いから、何も考えずにお登勢になりたい!なりきりたい!


でも、今回、初めて最後に打ちのめさせる女なんだと気が付いた。

今までは、龍馬が天に昇ったことにのみ、悲しみの総てが集中。 

身も心も龍馬を失った喪失に慟哭したお登勢だったが、それだけではない。

若者と一緒になって、この世を動かすお手伝いをしているんだと、

自負していたお登勢が、龍馬に死なれてみると、

初めて自分は、維新回転の何者でもなかった!

結句、古い世の中に住む船宿の女将でしかなかった!

龍馬を恋しがるだけではない、自分は何者でもなかったと云う、

総てが「無」になった喪失感。

それを表現出来ない自分が堪らなく悔しい。

このまま、千穐楽を迎えるのかと思うと、、、。


まだまだ、、、三婆にはなれません(石井ふく子先生ご免なさい、後、5日のご猶予を)

どうか、悔いのない千穐楽を迎えることが出来ますように。

と、、、神頼みの情けないお登勢です。

ああ、獅童龍馬との別れもつらい!


それとぉ エル君との別れがなお、淋し。。。
by funny-girly | 2016-03-23 01:51 | Comments(4)
寺田屋には毎日、お客さまがお見え下さいます。

薩摩藩士が、一刻も早く幕府を倒そうと、血が上り詰めます。

同じ藩士が、未だ、早いと鎮圧に来ます。同じ薩摩藩士が、

「どうしても聞かれんとォ」と同士討ちをして寺田屋に血が流れます。

寺田屋は、どの藩のお方がお泊まり下さってもお客さまとして迎えます。

薩摩藩士の話に出てくる坂本龍馬が登場。

しかも、通りすがりに拾ったワンちゃんを抱いてオシッコをされて寺田屋へ。

坂本龍馬に抱かれて登場するワンちゃんが楽屋の1番人気。

龍馬役、中村獅童さんの愛犬をお借りしている訳で、

愛犬と初共演になって、愛犬「エル」君は、毎日龍馬さんと楽屋入り。

楽屋入りした役者さんが、入りましたよ、と分かるように、

自分の名前の上の、小さな穴に、朱色の棒を刺すのですが、

中村獅童と並んで、エルって書かれています。

無論、エルチャン自分でさせるはずもなく、共演者のご主人さまが、

刺して下さるのですが、何だか、微笑ましく楽しくなります。

明日は、もう、中日。

早い早い。

ああ、、、終わりたくないって気持でイッパイです。
by funny-girly | 2016-03-15 09:58 | Comments(6)
毎日、素晴らしいお客さまに支えられております。

久々の国立新派公演なので、大向こうさんが、張り切って声援してくれています。

それにお客さまの拍手がどんなに嬉しいか!


辰之助龍馬の時に、作者で演出も手懸けられた榎本滋民先生が、
発注なさった、山内 正氏の幕末の音楽が、実に重い。

ああ、幕末って不安をかき立てる。

獅童龍馬の若さにタジタジとなっていたお登勢の私が、
何て眩しい、何て雄大、何て素晴らしい、、、から、何て愛おしい!ってなって来ちゃいました。

お龍を従えて、日本初の新婚旅行に出かけるのを見送って、、、
本当に、芝居以上にガックリしてしまいます。

2月に続き、この3月、、、。
2月の「じゅんさいはん」は「中の会」の花登 筐先生が、
母・初代・水谷八重子に書き下ろされた55分の喜劇。
3月「寺田屋お登勢」は同じ「中の会」の榎本滋民先生が、
母の為に書き下ろされた、新派らしからぬ大作。

この2本の作品を続けて演じさせて頂ける幸せを噛みしめると同時に、
母って、初代って何て凄い人だったのだろうと、
改めて平伏してしまいます。
龍馬の台詞に「先祖なんか獣でも虫けらでもええじゃいか。
おれは初代、坂本龍馬じゃ。人はのう、みんな初代でなけりゃ。
一代限りでなけりゃ」
そして、お登勢「恐れ入りました」

本当に、素直に「恐れ入りました」って心境になってしまいます。

悔いを残さぬよう、少しでも進歩して、母に近づけるよう、
今日も「寺田屋」に参ります。

従業員の皆さま、さあ、頑張って幕末の世を生き抜きましょう!
by funny-girly | 2016-03-09 10:15 | Comments(5)
初日が明きました!

この、舞台に立てる!立っている!

幸せ者です。総てに感謝です。

総てが初体験のようです。

初舞台を踏んでいる感じです。

自分の幼さ、、、を感じます。情けないですよね。

たかだか三十石船、、、の寺田屋が、軍艦の、それも航空母艦に感じられて。

久々に履く、歯の薄い駒下駄が、、、恐い。

花道が恐い。

そして、航空母艦に入って行く自分が恐い。

良く母が云っていましたっけ。

「舞台が恐いのです。」って。

何をキザな事をと思ってましたが、

本当に、そう! 恐いですよ舞台って。

生身のお客さまの前で、生身の人間が、今、この瞬間、別人になって演じる。

こんなの、恐くない訳が無いじゃありませんか。

薩摩藩、土佐藩、憂国の志士達が、倒幕の志を述べ立てる。

難しすぎて、客席からの応援は???

お客さまは、しっかりととらえてて下さる。

まだ、2回しか、寺田屋はお客さまの前に現れていない。

たった、23回の寺田屋だ。

ああ、あと、、、21回。。。

あの、航空母艦に、、、ぃぇ、軍艦に入っていって、、、そして、、、

龍馬さんの三十石船にならなくては。

獅童龍馬の若さが眩しい、、、、、
by funny-girly | 2016-03-05 09:46 | Comments(2)
いよいよ!
初日です。

寺田屋の船出です。

舞台いっぱいに、船宿「寺田屋」が飾られて、
グルグル廻って、お話しが進んで行く。

シルエットをみると、三十石船と云うより、軍艦のよう。

さあて、この装置に負けないお登勢になれますかどうか。

まずは、本日、お雛祭りの日に、「出船!」です。

お客さま、28年ぶりの「寺田屋丸」。
無事に大海に漕ぎ出せますように、よろしく応援願います。

続きは、帰って参りましたら、、、。
by funny-girly | 2016-03-03 09:46 | Comments(6)
坂本龍馬ってこんな素敵な人だったの!

中村獅童、龍馬は、剃刀のような切れ味。

乙女姉さんのように、世話をしたがるお登勢も、タジタジになってしまいそう。

獅童龍馬の姉さんにならなくては。

素敵過ぎるのかな?

そう、若さが漲りつめて、自分の龍馬を作ろうってしていらっしゃる。

叔父さま、萬屋錦之介兄ィとは違った龍馬を作ろうとしていらっしゃる。

そこが又、眩しい。

お登勢になる前に、錦兄ィ龍馬が生まれ変わって天から降りてきた。
そればかりではない。錦兄ィの中から剃刀で切り取ったような龍馬に
畏敬を感じてタジタジとなってしまうのだ。

ああ、私は寺田屋のお登勢。

台詞にもあるように「寺田屋のお登勢ともあろうものが、シッカリしなされや」
って、自分に云うように、本当に「シッカリしなされや!」だわ!

「やっぱり、血筋どすわ」って台詞通りに、
萬屋龍馬の中から、新しく生まれ変わって来た獅童龍馬。

お登勢は目が眩んで、タジタジとうろたえております。

明日は初日。

「ええぃ!寺田屋のお登勢、シッカリしなはれや!」
by funny-girly | 2016-03-02 11:12 | Comments(2)