2014年 07月 17日
カチュウシャ可愛いや別れのつらさ
長野県ー中野市。長野県ー長野市。新潟県ー糸魚川市。島根県ー浜田市。
この四つの都市が行うイベントなんです。
中野市は、中山晋平を生み、糸魚川市は、相馬御風を生んだ。
浜田市は島村抱月の生誕地、長野市は松代がある。
日本初の新劇女優、松井須磨子を生んだ土地だ。
その四都市から、講演に来てくれと暑いお誘いがあった。
歴史的やら学術的やらに私は語るものなどなんにもない。
しかし、私の義理の叔父さん「水谷竹紫」は、早稲田の坪内逍遙先生の弟子である。
坪内先生が芝居の養成所をお作りになって、叔父もお手伝いをしていたらしい。
芸術至上主義の文芸協会の中から、松井須磨子が生まれた。
育てた演出家は島村抱月。2人は自然に恋に落ちた。
潔癖な坪内先生の怒りをかい、恩師坪内先生に別れをつげる。
私の叔父も、2人の劇団の旗揚げを手伝ったらしい。
抱月&須磨子の「芸術座」で幼い八重子、私の母は子役をやっていた。
アンナ・カレーニナを須磨子さんが演じる時、
息子セルジーの役で正式に舞台を踏んだ。
だから、、、私自身がお話しする事はないのだけれど、
いや、、、とは云えない境遇にいる訳だ。
私の知っている須磨子さんは、北條秀司先生の作品「女優」に出てくる須磨子さんだけだ。
「女優」の中には相馬御風さんも中山晋平さんも登場する。
北條先生が新派に書き下ろされる「女優」の松井須磨子は、
当然、母、初代八重子だと松竹は思っていた。
「違うよ。ボクの書く須磨子は八重子じゃない。良重だよ。猛獣のような須磨子を書く」
さあ? どんなお話しが出来ます事やら。
by funny-girly
| 2014-07-17 00:39