2009年 06月 18日
いのち
トラと私の闘病がスタートした。
悪性リンパ腫、思ってもいない結果が出て、外科から内科に変わった。
12日の金曜日だった。抗ガン剤を注射する、化学療法しかないとのことだった。
指で触れるお尻近くの腸に、9.3ミリのおできが出来て、、、、
そうでなくとも、ウンチが硬くて、便秘気味なトラちゃんだった。
頑張って気張ったら、人間の小指ぐらいの腸が、血まみれで出てしまったのが、始まりだった。
そのおできだけが癌だったのなら、切って取ってハイお終い、ご全快、、、。
リンパ腫は血液の癌なのだそうだ。
血はリンパを通り、全身に廻ってゆく。
幸い未だ全身に、悪者が顔を出してはいない。腸の中のリンパが腫れているだけだそうだ。
「抗ガン剤は、ガン細胞をやっつけますが、正常な細胞にも影響します。かと云って、何もしなければ、ひと月。抗ガン剤を使っても、半年。どうなさいますか?飼い主さんがお決めください」
今日にも注射出来る体制に、検査は出来ている、、、と云う。
命、いのち、イノチ、、、二つとないトラの命が、私の手の中にある。
重い。重すぎる。だって、、命、、、なのだもの。
自分の命の方が、自分には軽いかも知れない。自分の体重のようなものだから。
モノを云えない命。託された命。この地球上でパッタリ出逢った命。
私を頼り切っている命、、、、どう決断して良いのやら。
「決めます、でも、まだ今日、注射は待って下さい」
ホームドクターのりこ先生は、こうしている間にも進行を抑える核酸を、、、そして、化学療法にするかどうかは、あなたが決める。、、、でも、トラちゃんに聞いてご覧なさい。あの子、お利口だから、自分で決めるかも知れない、、、冗談とも本気とも付かず、優しい笑顔がそう云った。
「苦しませないことが一番」その意見も多かった。
内視鏡で私のガン探しをして下さる、武本先生にまで訊いてしまった。
だって、猫の抗ガン剤ってモノはなく、人間の薬を使うのだそうなんだもの。
「まずは、抗ガン剤で、叩きますね、猫ちゃんの分量は解らないけれど」
武本先生は真面目に心配して下さった。
佐良直美さんにまで電話をしてしまった。決められないダメ飼い主だ。
「セカンド オピニオンで、越久田先生の意見もお聞きになったら、、」と、
夜間の電話を教えて下さった。サムちゃんの去勢をして下さった先生だ。
「抗ガン剤で早くに叩くこと。リンパ腫には良く効くから」
金曜、土曜、日曜日には、早く予約を入れなくちゃ、、、と、心が焦った。
不思議なことに、今まで嫌がっていたサプリメントをお菓子のようにパクパク食べた。
漢方のサプリメントにも、飛びついた。
手のひらに載せた粉を、自分の両手で引っ張って、舐めた。
さあ、頑張ろう。どんなことでも頑張ろう。大事な命を預かっているんだから。
私に命があるんだから、、、、。
by funny-girly
| 2009-06-18 11:48
| 無