ATASHI

新派・・・って芝居が始まってから、
今年で128年目になる。
いろんな芝居が有ったであろう。
良い芝居は勿論、あらまあ、それってお金貰ってやったの?
何て芝居まで、、、。

なにしろ、最初は、政治思想を広げるためにやったんだと云う。
無論明治時代だ。
反体制の政治思想家がやった芝居である。

大変な歌舞伎ファンだったというけれどどんなモンだったんだろう。
無論、明治の現代劇である。
歌舞伎しかなかった時代に、現代劇を目指した芝居。
新しい芝居。それが新派。
ま、ザックリ云うならこんな風。

私が正式に新派デビューしたのが1955年だから、
新派67年目に、このヘンな女優が入ってきたことになる。
舞台と同時にビクターレコードからもデビューした私なのだ。
そんなこんなで、テレビに出たり、映画に行ったり、、、
だんだん、新派の芝居の難しさに出逢い、引き寄せられて、
魅せられて、胸を張って「新派女優です」なんて、、、おこがましい。

1978年、新派を大好きでいらした偉大な岩谷時子先生の作詞で、
新派の芝居を10作品、オリジナルの楽曲を作ることになった。
作詞は、誰よりも新派好きな岩谷先生、何から何までご存じだ。

では、作曲は、、、ってなって、新派を一度もご覧になったことのない、
売れっ子作曲家、中村泰士氏に決まった。
編曲は当代随一の萩田光雄氏。

その10作品を次々、ご紹介致しますね。
さぁてっと、乞うご期待。

今は亡き、新派文芸部の中川寿夫さんが、
荒筋を実に、判りやすく書いてくれている。

なにから、ご紹介しましょうか知らん。

# by funny-girly | 2016-08-13 03:27 | Comments(2)

チリリリリ〜〜〜

この間テレビでやっていたことだけど、

風鈴屋さんが、この、真夏、この蒸し暑さに、

お商売が、美味くないんですって。

何故ならば、風鈴の音が、な、なんと!生活騒音になるって!

「生活騒音」

悲しくて悲しくて、どうしたら良いのか判らなくなってしまいました。


私たち新派の芝居は、季節ごとに移り変わる「生活騒音」を

大切にしている芝居ですもの。

風鈴がなったら、夏。

夏は暑い。蚊やり線香のけむり。

路地の巻き水、玄関の打ち水。

ここに「きんじょ〜〜えぇきんぎょ」って金魚屋さんまでは来ませんけれど。。。

騒音!・・・工事現場の甲高い音だけが騒音と思っていましたのに。

何かに載っていましたっけ。

ワンちゃんの吠え声が煩いから、声帯を手術するとか?

首輪に、吠えると電流が流れて、ビックリして吠えなくなるとか。。。

完全に動物虐待ですよ、これって。

まだ、幸せな事に現物に出逢っていませんけどね。

都会のコンクリートの箱の中で、ワンちゃんが吠えているのを聞くと、

急に心が温かくなってホッとします。

お留守番しているんだな?

良い子にお勤めを果たしているんだな? 「大丈夫だよ」思わずソッと声を掛けてしまいます。

最初の頃は、カラスの大きな声で目が覚めていたのに、

この頃、何だかカラスさん減ったみたい。

仲良しつがいでカアカア絡んでいる姿が見えなくなって淋しいばかり。

しっかり子孫を残せているのかしら。。。

こんな都会のど真ん中でも、春に鶯がヘッタッペにないたり、

雀がチュンチュクさえずったり。今は蝉の鳴き声がけたたましい。

ああ、夏なんだわ! 蝉がいる夏なんだわって実感する。

その内には、スーイッチョって秋の虫が鳴くだろう。

風鈴のチリリリ〜〜〜ンもその一つ。

「生活騒音」をなくせって云う人って一体どんな人だろう。

日本人の季節季節の生活をしっかり切り取ってお見せする、

新派にとって泣きたいような、、、「事件」です。

なおなお、新派の中に残さなくっちゃ!

あぁ、新派、それ自体が残らなくっちゃ!!

# by funny-girly | 2016-08-07 22:28 | 悲しみ | Comments(9)

あぁ芝居、、、

私、結構、図々しく、平気の平左、開き直りで、
今まで芝居をやって来たように思う。
ビデオの類も見なかった。

それが、何だかこの頃、劇団、、、と云う物が大切で大切で、大事に感じられて。

勿論、新派、、、と云う劇団が愛おしくて堪らないのだか、
それと同じに、伝統、個性を持つ劇団の意味が、
いい年してやっと解って来たように思う。

東の新派。西の新喜劇。

その新喜劇からお声がかかった。
今までなら、ちょっと親戚の家に行ってくるわ、、、位に感じていたのに。

藤山寛美二十七回忌追善〜祖父藤山寛美から孫へ、、、凄い公演。

新喜劇の寛美先生、お得意の芝居4本。
総て、20代の藤山扇治郎さんが若さとエネルギーに溢れて努める。

その中に、客演する私。
ゲストって、ゲストはゲスト。自分なりにパーッとやれば良い、、、
なんて、この場合、大きな間違い。
達者な方々が、新喜劇流にお勤めになっていらしたお役。
同じように努めなくては申し訳ない。って、頑なにそう思った。

ビデオを貰って見まくりました。
ああ、私はこんな風には出来ない。ってしぼんじまった私だ。
大阪弁、、、ってハンデは大きい。
劇団の人達はみんなメチャ優しいから、大丈夫大丈夫って云って下さるが、
大丈夫でないことは自分で良く分かっていた。

「はるかなり道頓堀」は泣かせて笑わせる、名作だ。
名作だ!って持った途端に、凹んじゃう。

前になさっていらした大津嶺子先輩は物凄いテンポだ。
チャッチャとした芝居茶屋の女将さんだ。

ひと月、コンプレックスの塊だった私のHPにお便りを頂いた。

昨日演舞場を拝見しました。なんて温かいお芝居。
最後のシーンが道頓堀でなかったら、新派の演目と思ってしまいそうです。
舞台の要を八重子さんが務めて下さったからだと思います。
ほんの少し馴染みきれない大阪のお芝居を、新橋演舞場のお芝居にして、
客席をグイッと引っ張って下さったのが八重子さんです。
観客のハートのつかみかた、舞台での品格の高さは他の方に追随できるものではございません。
八重子さんの存在あってこそ、私たちは大阪の芝居町の灯りを素直に感じることが出来ました。
本当にいい舞台を観ることができました。
それでもやっぱり道頓堀ではなく、日本橋が、佃が恋しくなってしまいます。
もっともっと新派が見たいです。
今は九月の深川と湯島が楽しみでなりません。
どうかお身体をお大切に。今月もいいお芝居が観られて幸せでした。
ありがとうございました。

有り難うございました。本当に有り難うございました。
こう云う方がいらして下さって、役者は自殺せずに済むのでしょう。

新喜劇の皆さん、大阪の新派の親類でいて下さいませね。
大阪を、道頓堀を守っていらっしゃるように、
新派も、お江戸の風景を、風俗を風習を守って参ります。

# by funny-girly | 2016-07-29 15:13 | 芝居 | Comments(7)

お疲れさまでございました。

大阪、道頓堀の芝居茶屋から、お暇がでました。

昨日、新橋演舞場での藤山寛美二十七回忌、七夕公演が終わりました。

素敵な公演でした。

あのオモロイ渋谷天外さんが、いつの間にか、

大きな、頼りがいのある、良い座頭さんになって、

藤山先生のお孫さん、藤山扇治郎さんの素晴らしいPTAになっておられました。

先輩後輩、ハッキリしつつ皆が一致団結。

劇団員、お揃いの団服を持ち、勿論男性は紋付き袴を持ち、

ご挨拶口上の時に、全員が揃うと云うのが羨ましかったです。

昔は新派も豪華な団服をもっておりましたが、、、。

ま、そんな、こんなで、ゲストのお勤めを果たせたのかどうかは、

分かりませんが、大阪の新派の親戚は、これで大阪にお帰りになります。

偉大な藤山寛美先生に「本家、本家」と仰有って頂いた新派、

9月公演では「本家」に相応しい、良い芝居を、

しっかりお見せ出来ますように頑張りたいと思います。


頑張りたいと(思います)って運動選手の皆さんが仰有るたびに、
(思う)だけなら誰だって思うよ!って思ってたんですが、
ああ、ハッキリ勝敗の付くアスリート。
どんなに頑張っても相手のあること、、、当然な発言、と、
思うようになりました。
役者はそうじゃない!はっきり申します。

9月演舞場公演、松竹座公演、目一杯頑張ります!

# by funny-girly | 2016-07-25 12:42 | 芝居 | Comments(3)

あくい

音楽っていいな。

失った時間との隙間をすぐに満たしてくれる。
自分の肌に、ピッタリとビットリと隙間を埋めてくれる。

ジンワリと消えた時を満たしてくれる。
そこから、満たされた時から、次の新たな時に飛んじゃえばいい。
飛べちゃえればいい。
音楽の切れ目が、想いの切れ目。又しても現実に戻されてしまう。

そんな時が辛い。辛すぎる。

現実って、、、辛い。
「辛い」なんて、漢字に変換してしまうと、舌の先ッチョくらいのツラサだけれど、
本当はもっと、漠然とした大きな不安。
飲み込まれて仕舞いそうな、油断したら最後、
見えない真綿の蜘蛛の糸に掴まって、がんじがらめ。

今は、ちょこっと上がった雨の晴れ間のようだけれど、
いつ又、暗雲が立て込めてくるかも知れない。。。って云う不安。

人の悪意って恐ろしい。
キラーストレスとなって蜘蛛の糸のようにがんじがらめに纏い付く。

そんな風に、思ってしまうのは、きっとこんなお天気のせいでしょうね。

# by funny-girly | 2016-06-24 11:48 | Comments(7)

あくい

音楽っていいな。

失った時間との隙間をすぐに満たしてくれる。
自分の肌に、ピッタリとビットリと隙間を埋めてくれる。

ジンワリと消えた時を満たしてくれる。
そこから、満たされた時から、次の新たな時に飛んじゃえばいい。
飛べちゃえればいい。
音楽の切れ目が、想いの切れ目。又しても現実に戻されてしまう。

そんな時が辛い。辛すぎる。

現実って、、、辛い。
「辛い」なんて、漢字に変換してしまうと、舌の先ッチョくらいのツラサだけれど、
本当はもっと、漠然とした大きな不安。
飲み込まれて仕舞いそうな、油断したら最後、
見えない真綿の蜘蛛の糸に掴まって、がんじがらめ。

今は、ちょこっと上がった雨の晴れ間のようだけれど、
いつ又、暗雲が立て込めてくるかも知れない。。。って云う不安。

人の悪意って恐ろしい。
キラーストレスとなって蜘蛛の糸のようにがんじがらめに纏い付く。

そんな風に、思ってしまうのは、きっとこんなお天気のせいでしょうね。

# by funny-girly | 2016-06-24 11:48 | Comments(3)

天国に感謝

有り難うございました。

嬉しゅうございました。

「越路吹雪讃歌」ヤマハホールに、大雨の予想にもかかわらず、
お出かけ下さいまして、私、ウルウルになってしまいました。
感謝しきれません。

本当に有り難うございました。

シャンソンって、今まであまりに魅力、唄いたい意欲を感じなかったのですが、
大大大好きなジャンルになりました。

今までのライヴで、頂いた反応とは違う拍手を頂いた気が致します。
それは、私にではなくて、越路のお姉ま、に対する拍手に他なりません。

偉大です。近くに居すぎたために分からなかった偉大さです。

怒っていらっしゃるかな?
私の歌、いっぱい下手な良重が唄ってって、、、。

母も良く云ってました「あんなにヘチャじゃない」って。

兎にも角にも、終わりました。
サポートして下さった総ての方々。

素晴らしい相手役、聞き役になって下さったお客さま。

有り難うございました。

# by funny-girly | 2016-06-14 08:59 | 音楽 | Comments(2)

む、、、ム、、、無。

何にも書くこともないのに、、、、。

それだからこそ、ブログに向かって、、、、。

何にもやることが無い訳じゃない、、、。

むしろ、やらなければならないことだらけ、、、。

だからこそ、ブログって、、、。

鏡をみれば、、、ああ、、、何とかしなきゃ!って、、、。

お美顔に出かけるのは、、、めんどくさいしぃ、、、。

どうせ、予約なんて取れそうにないんだしぃ、、、。

冷房で凝り固まった身体、ジムに行って、、、、。

どうせ、インストラクター一杯だろうしぃ、、、、。

パソコン画面の上部に目をうつしたら!

「目の下のくま、ほうれい線、しわ・たるみにお悩みの方へ」!!!


いいえ!私にはやらなくてはならないことが一杯!

目の下のくまよりも、しばらく唄っていなかった「パリ野郎」の稽古。

ほうれい線なんかほっといて、はじめて唄う「夢の中に君がいる」覚えなきゃ。

しわ・たるみに悩んでるヒマに、コメントをキチンと覚えなくては!


とかなんとか、云ってるけど、私、まだ顔も洗っていなかった!

# by funny-girly | 2016-06-04 15:55 | 何でしょネ | Comments(0)

日本香堂謝恩観劇+義援金旅

久しぶりの大阪でした。

楽しい仲間でした。

仲良しになれました。

誕生日まで祝って頂きました。

千穐楽に引き続いて、大阪での稽古。

全く違う仲間と一緒でした。

いつも、この公演には主のような懐かしい仲間と、

この公演では「初めまして」の、しかし、懐かしい仲間と一緒でした。

若林 豪さんは時の大臣で、私は、その妻。

長男が、内海光司さん、お嫁さん候補が、お父さんの優秀な秘書でもある麻丘めぐみさん。

長女はベテラン大原ゆうさん、夫の頼りない婦人科医が都築謙次郞さん。

次女が新人、西脇 彩さん婚約者が芦田昌太郎さん。

バラエティで活躍するのが、あご 勇さん、、、奮闘公演でした。

三味線の達者な暁トリオのみなさん。

スタッフ&キャストが一家って感じが嬉しい旅でした。

21公演の内、熊本、大分のふた公演が中止になって、悲しかった。

場内で売れたお線香、お香その売り上げ金がすべて、熊本の義援金に。

楽しい、嬉しい、公演でした。

家出をする内海さんの荷物に、ローラースケートがしっかり括り付けられていました。

分かる人には分かる!分からない人には趣味なんだで終わる楽しさ、、、好きだなこう云うのって。

# by funny-girly | 2016-06-01 13:35 | Comments(4)

九州に参りました。

初めて共演させて頂いた、お二人の美女!

浅丘ルリ子さん、山本陽子さんと楽しい公演でございました。

ビックリするほどお二人と親しくさせて頂いて、
何だか昔からご一緒していたような錯覚さえおきました。

35キロのルリ子さんの力の強さにビックリ。
ハイタッチすると、あの細い指が、刺さるのではないかって思うほど、
力強くて、けっこう痛い。。。

稽古の時に、気を付けないと私、壊して終うのではって思ってたけど、
身体はメチャクチャに柔らかくって、ジムをサボってた私は、
「お見それしました、ごめんなさい」 でした。

陽子さんは、けっこう食いしんぼさんみたいで、楽しい。
私がお酒が飲めたら、意気投合するんだろうけれど、飲めない私でごめん。

楽しい公演もアッと思う間に、終わってしまいまして、
ただ今、日本香堂さんの巡業です。
この公演では初めての新作「愛のお荷物」で、、、
頑張って若返って、高齢出産する役に取り組んでおります。

何年前だったでしょうか「ふるあめりかに袖はぬらさじ」で
一緒に旅をした、若林 豪さんと、内海光司さんと合流。

お客さまが、物凄く優しい。
新作で手探り状態の私を導いて下さいます。

必死で頑張って、お客さまにお喜び頂かなくては!
だって、公演中の日本香堂のお線香売上金すべて、
熊本の被災地に寄付されるんですもの。

# by funny-girly | 2016-05-07 18:51 | 芝居 | Comments(2)

ヤッホーーー

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日高で孫が、、、あ、馬子が生まれました。

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さあ!三婆!出動!!!

# by funny-girly | 2016-04-06 10:29 | 何でしょネ | Comments(8)

終わっちゃった。。。

初日の幕が上がると、千穐楽がやってくるのが当たり前。

分かってはいるものの、淋しさと、無事に、ぶっ倒れることもなく、
花道から落っこちることもなく、何とか最後まで努められたという想いで、
燃え尽きて、燃え尽きて、抜け殻のようになってしまいます。

悔しいけれど、年には勝てないと云うことなのでしょうか。。。
28年前に、この、お登勢を演じた時には、力が余りまくって、
いろいろ、イタズラを考えて、全国を旅して廻りましたっけ。

今は、ただただボーーーってしております。

最初、想いを寄せる龍馬、中村獅童さんの若さとエネルギーに、
目が眩む想いで、お登勢が龍馬に寄せる、想いが、母性に見えるかどうか、
イヤらしく感じられないかどうか、役を離れた心配ばかりでしたが、
ある時、獅童龍馬が、いたずらっ子のような、何とも可愛い笑顔を
見せてくれた時に、くだらない心配が、一気に消えて仕舞いました。

龍馬は、お登勢のヒーローであり、放っておけない存在になってしまったのでした。
目に見えない、堪らない愛おしさが湧き上がって来て、、、
それが、千穐楽でした。

嬉しい出逢いでした。
これからも、こう云う、何もいわない、役と役同志の、
もう一つの+アルファーの出逢いがあったら幸せと思っています。

色々な、感情を下さった中村獅童さんに感謝の心で一杯です。

有難う獅童さん。
有難う勤王の志士の皆さん。取り方の皆さん。旅人の皆さん。
寺田屋の従業員の皆さん。

慣れない新派を助けて下さった国立のスタッフの皆さん。

有り難うございました。

そして別れの辛いエル君。有難う!
又、いつの日か、国立の舞台を踏める日を夢見ております。

# by funny-girly | 2016-03-31 01:34 | Comments(3)

ああ、数え日

ああ、今日は、もう、23日。

時の経つのって何て早い!

3月3日、雛祭りに初日を迎えた、新派国立劇場公演も、

ああ、あと、5回で終わって仕舞う。。。

毎日、毎日、、、初日のようにドキドキビクビク。

何て情けない!  

「しっかりしなされや!寺田屋のお登勢ともあろうものが!」

ああ、千穐楽に、もう、ほんの、数え日しか。。


終演後には4月大阪、新歌舞伎座のお稽古場に直行。

打って変わって「三婆」の稽古。

これ又、華やかすぎる三婆なのだ。


10代、20代、まあ30代も頭の切り替えが早かった筈なのに、

この、寺田屋からはなかなか抜け出せない私がいる。

1日で良いから、何も考えずにお登勢になりたい!なりきりたい!


でも、今回、初めて最後に打ちのめさせる女なんだと気が付いた。

今までは、龍馬が天に昇ったことにのみ、悲しみの総てが集中。 

身も心も龍馬を失った喪失に慟哭したお登勢だったが、それだけではない。

若者と一緒になって、この世を動かすお手伝いをしているんだと、

自負していたお登勢が、龍馬に死なれてみると、

初めて自分は、維新回転の何者でもなかった!

結句、古い世の中に住む船宿の女将でしかなかった!

龍馬を恋しがるだけではない、自分は何者でもなかったと云う、

総てが「無」になった喪失感。

それを表現出来ない自分が堪らなく悔しい。

このまま、千穐楽を迎えるのかと思うと、、、。


まだまだ、、、三婆にはなれません(石井ふく子先生ご免なさい、後、5日のご猶予を)

どうか、悔いのない千穐楽を迎えることが出来ますように。

と、、、神頼みの情けないお登勢です。

ああ、獅童龍馬との別れもつらい!


それとぉ エル君との別れがなお、淋し。。。

# by funny-girly | 2016-03-23 01:51 | Comments(4)

着到版(広辞苑に出ていないよ〜〜)

寺田屋には毎日、お客さまがお見え下さいます。

薩摩藩士が、一刻も早く幕府を倒そうと、血が上り詰めます。

同じ藩士が、未だ、早いと鎮圧に来ます。同じ薩摩藩士が、

「どうしても聞かれんとォ」と同士討ちをして寺田屋に血が流れます。

寺田屋は、どの藩のお方がお泊まり下さってもお客さまとして迎えます。

薩摩藩士の話に出てくる坂本龍馬が登場。

しかも、通りすがりに拾ったワンちゃんを抱いてオシッコをされて寺田屋へ。

坂本龍馬に抱かれて登場するワンちゃんが楽屋の1番人気。

龍馬役、中村獅童さんの愛犬をお借りしている訳で、

愛犬と初共演になって、愛犬「エル」君は、毎日龍馬さんと楽屋入り。

楽屋入りした役者さんが、入りましたよ、と分かるように、

自分の名前の上の、小さな穴に、朱色の棒を刺すのですが、

中村獅童と並んで、エルって書かれています。

無論、エルチャン自分でさせるはずもなく、共演者のご主人さまが、

刺して下さるのですが、何だか、微笑ましく楽しくなります。

明日は、もう、中日。

早い早い。

ああ、、、終わりたくないって気持でイッパイです。

# by funny-girly | 2016-03-15 09:58 | Comments(6)

初代でなけりゃ、、、

毎日、素晴らしいお客さまに支えられております。

久々の国立新派公演なので、大向こうさんが、張り切って声援してくれています。

それにお客さまの拍手がどんなに嬉しいか!


辰之助龍馬の時に、作者で演出も手懸けられた榎本滋民先生が、
発注なさった、山内 正氏の幕末の音楽が、実に重い。

ああ、幕末って不安をかき立てる。

獅童龍馬の若さにタジタジとなっていたお登勢の私が、
何て眩しい、何て雄大、何て素晴らしい、、、から、何て愛おしい!ってなって来ちゃいました。

お龍を従えて、日本初の新婚旅行に出かけるのを見送って、、、
本当に、芝居以上にガックリしてしまいます。

2月に続き、この3月、、、。
2月の「じゅんさいはん」は「中の会」の花登 筐先生が、
母・初代・水谷八重子に書き下ろされた55分の喜劇。
3月「寺田屋お登勢」は同じ「中の会」の榎本滋民先生が、
母の為に書き下ろされた、新派らしからぬ大作。

この2本の作品を続けて演じさせて頂ける幸せを噛みしめると同時に、
母って、初代って何て凄い人だったのだろうと、
改めて平伏してしまいます。
龍馬の台詞に「先祖なんか獣でも虫けらでもええじゃいか。
おれは初代、坂本龍馬じゃ。人はのう、みんな初代でなけりゃ。
一代限りでなけりゃ」
そして、お登勢「恐れ入りました」

本当に、素直に「恐れ入りました」って心境になってしまいます。

悔いを残さぬよう、少しでも進歩して、母に近づけるよう、
今日も「寺田屋」に参ります。

従業員の皆さま、さあ、頑張って幕末の世を生き抜きましょう!

# by funny-girly | 2016-03-09 10:15 | Comments(5)

航空母艦

初日が明きました!

この、舞台に立てる!立っている!

幸せ者です。総てに感謝です。

総てが初体験のようです。

初舞台を踏んでいる感じです。

自分の幼さ、、、を感じます。情けないですよね。

たかだか三十石船、、、の寺田屋が、軍艦の、それも航空母艦に感じられて。

久々に履く、歯の薄い駒下駄が、、、恐い。

花道が恐い。

そして、航空母艦に入って行く自分が恐い。

良く母が云っていましたっけ。

「舞台が恐いのです。」って。

何をキザな事をと思ってましたが、

本当に、そう! 恐いですよ舞台って。

生身のお客さまの前で、生身の人間が、今、この瞬間、別人になって演じる。

こんなの、恐くない訳が無いじゃありませんか。

薩摩藩、土佐藩、憂国の志士達が、倒幕の志を述べ立てる。

難しすぎて、客席からの応援は???

お客さまは、しっかりととらえてて下さる。

まだ、2回しか、寺田屋はお客さまの前に現れていない。

たった、23回の寺田屋だ。

ああ、あと、、、21回。。。

あの、航空母艦に、、、ぃぇ、軍艦に入っていって、、、そして、、、

龍馬さんの三十石船にならなくては。

獅童龍馬の若さが眩しい、、、、、

# by funny-girly | 2016-03-05 09:46 | Comments(2)

船出。

いよいよ!
初日です。

寺田屋の船出です。

舞台いっぱいに、船宿「寺田屋」が飾られて、
グルグル廻って、お話しが進んで行く。

シルエットをみると、三十石船と云うより、軍艦のよう。

さあて、この装置に負けないお登勢になれますかどうか。

まずは、本日、お雛祭りの日に、「出船!」です。

お客さま、28年ぶりの「寺田屋丸」。
無事に大海に漕ぎ出せますように、よろしく応援願います。

続きは、帰って参りましたら、、、。

# by funny-girly | 2016-03-03 09:46 | Comments(6)

龍馬はん

坂本龍馬ってこんな素敵な人だったの!

中村獅童、龍馬は、剃刀のような切れ味。

乙女姉さんのように、世話をしたがるお登勢も、タジタジになってしまいそう。

獅童龍馬の姉さんにならなくては。

素敵過ぎるのかな?

そう、若さが漲りつめて、自分の龍馬を作ろうってしていらっしゃる。

叔父さま、萬屋錦之介兄ィとは違った龍馬を作ろうとしていらっしゃる。

そこが又、眩しい。

お登勢になる前に、錦兄ィ龍馬が生まれ変わって天から降りてきた。
そればかりではない。錦兄ィの中から剃刀で切り取ったような龍馬に
畏敬を感じてタジタジとなってしまうのだ。

ああ、私は寺田屋のお登勢。

台詞にもあるように「寺田屋のお登勢ともあろうものが、シッカリしなされや」
って、自分に云うように、本当に「シッカリしなされや!」だわ!

「やっぱり、血筋どすわ」って台詞通りに、
萬屋龍馬の中から、新しく生まれ変わって来た獅童龍馬。

お登勢は目が眩んで、タジタジとうろたえております。

明日は初日。

「ええぃ!寺田屋のお登勢、シッカリしなはれや!」

# by funny-girly | 2016-03-02 11:12 | Comments(2)

国立劇場稽古

15年ぶりの国立劇場のお稽古、今やたけなわです。

勤王の志士に助っ人が何人か、、、。
男性ばかりで、新派公演って気がしません。

方言指導も、薩摩藩士の鹿児島弁の先生。
土佐藩士の高知弁の先生には東宝の製作演出家の方が。
京言葉には、新派の森本健介先生が。

色々の言葉の行き交う中で、京都弁でも至難のワザ。
龍馬さんに吊られて「のし、、」って云ってしまいそう。

兎も角、大変な稽古です。

頑張るっきゃない!
こんな、素敵な芝居が出来るのだもの。

しかも、演舞場の公演は40回も公演出来たのに、
この公演は、、、たったの23回!

たとえ1日でも、1分でも、1秒でも、掛け買いのない時間。
お一人でも多くのお客さまに、ご覧頂きたいって思っています。

# by funny-girly | 2016-02-27 11:20 | Comments(6)

芝居が、、、終わる、、、

新橋演舞場、、、今日1回。
明日も1回。これが千穐楽です。

幕が上がれば、必ず降りるものと判っていても、
淋しさは残ります。

淋しさを吹き飛ばすように、
3月の国立劇場のお稽古です。

演舞場より更に大きな舞台です。
「寺田屋お登勢」雄大な目的に向かって突っ走って行く、
男達のエネルギー。
国を想い、国を変える、命を掛けた男達の物語。

それを見守る船宿の女将と船宿の人々。

27年ぶりに上演される「寺田屋お登勢」。
ただいま、足がすくんでおります。

言葉も、今月の道頓堀から、京都伏見に。
同じ関西でも、まるで違う言葉です。

薩摩藩の鹿児島弁。土佐藩の土佐言葉。
色々な方言に囲まれて、普段の自分の言葉がメチャクチャになまってしまいます。

ま、テレビのアナウンサーの方々も、この頃、良くなまっていらっしゃるから、
「ま、いっか」って普段語メチャメチャな私です。

久々な国立劇場の公演。
たった、23回の公演。
薩摩から、土佐から、伏見から、お客さまの応援をお願いしたい公演です。

3月3日、お雛祭りから始まります。
1日にたった1回の公演です。

初日の明く前から、、、淋しさを感じます。

応援よろしく、、、お願い申し上げます。

# by funny-girly | 2016-02-24 10:26 | 芝居 | Comments(6)